韓国発祥の珍味で知られている「チャンジャ」。お酒のあてにピッタリで一度食べるとクセになってしまいますよね。
そんなチャンジャですが、いったいどの魚のどの部位が使われているんだろう…と疑問な方もいるのではないでしょうか。
そこで、本記事ではチャンジャの部位や語源について詳しくまとめましたよ。
チャンジャはタラの胃袋や腸を使用しています
今日は久々に「くら」に食べに行ったんだけど、チャンジャの寿司がおいしかった〜🍣🐟 チャンジャって、タラの胃袋らしいね、イカと違いがわからないくらい、イカだった〜!
— yuki (@yu03515) July 17, 2023
チャンジャで使われる部位ですが、ズバリ!タラの胃袋や腸などの内蔵を使うんです。
タラの内臓を塩漬けにしたあと、辛子やコチュジャンなどで味付けをしてできたものがチャンジャなんですね。
ちなみに韓国では、チャンジャはタラのなかでもスケトウダラ(スケソウダラ)の内蔵を使いますが、日本では圧倒的にマダラの内蔵を使ったチャンジャのほうが流通しています。
韓国ではチャンジャとは言わない!?語源は?
'チャンジャ'って韓国人が聞くとちょっと引きます。韓国語では料理ではなく内臓を意味ました。正確な韓国語は’창란젓 チャンランジョッ’です。多分韓国でチャンジャ食べたいというと日本語を知らない人ならびっくりします(笑)
— 파란달 (@Tsiberia) July 26, 2020
ところで、韓国ではチャンジャとは言わないって知っていましたか?
韓国ではチャンジャのことを「チャンランジャ」「チャンランジョッ」などと呼びます。
ではなぜ日本ではチャンジャと言うのかといいますと、
在日韓国人の方々の方言「チャンランジョッ」が日本で「チャンジャ」となって定着してしまったのが由来なんだそうです。なのでチャンジャは和製韓国語と言ってもいいでしょう。
ちなみに、日本で「チャンジャ」という言い方が広まったのは、スケトウダラではなく、マダラのチャンジャが広まったこととリンクしています。
韓国食材を販売している『株式会社徳山物産』さんの公式サイトに以下のよう書かれています。↓↓
実は日本では在日コリアンたちが手に入りにくく、漬け込むのに手間がかかるスケソウダラよりも、もともとよく食されていた塩蔵マダラに目をつけました。チャンランジョの味付けを真似ることで日本独自の「マダラチャンジャ」をつくり上げたのです。
また、無添加キムチを販売している『やがちゃんキムチ』さんの公式サイトにも以下のように書かれています。↓↓↓
「チャンジャ」という呼び方は、 戦後、スケトウダラではなく「真鱈(マダラ)」の胃の塩辛を商品化した在日韓国人の方々の間で定着したもののようです。プサンやチェジュ等の南部では、「チャンジャ」で通じることも あるようですので、 チェジュ出身の方の比率が非常に高い日本で「チャンジャ」と呼ばれるのは、そのせいかもしれません。
「チャンジャ」は本場韓国のチャンランジョを、日本で手に入りすいマダラで商品化した在日コリアンの方々から広まったものなんですね。
まとめ
ココがポイント
- チャンジャは鱈の内蔵の部位を使っている。
- チャンジャ作りにおいて韓国ではスケソウダラの内蔵を使うが、日本ではマダラの内蔵を使う。※韓国でもマダラのチャンジャは作られている。
- 韓国ではチャンジャとは言わず「チャンランジャ」「チャンランジョッ」と言う。
- 「チャンジャ」という言葉は在日コリアンの方々から広まった。
