「経験をもとに」という言葉ありますが、この場合の「もと」は漢字だとどう書くのかわからない…という方もいるのではないでしょうか。
そのような方のために、当記事では「経験をもとに」は漢字でどう書くのが正しいのか解説していますよ!
「経験をもとに」は一般的には「経験を基に」と書くのが正解
「もとにする」とか「もとづく」とか「もとから」に使う漢字が混乱する。予測変換に間違った漢字が出てくるせいだ。
正しくは「元にする」「基にする」「基づく」「元から」である。
「元」と「基」の違いは辞書でも使って。— 慶應生の志摩リン (@VdKkqW4thVACVvf) August 6, 2021
結論からいうと、「経験をもとに」は漢字だと「経験を基に」と書くのが一般的です。
「経験にもとづいて」を「経験に基づいて」と書くことからも「基」を使うのが適切だとわかります。「経験に元づいて」とは書かないですからね。
「基」と「元」で悩む方が多いですが、意味を考えると理解しやすいです。
- 「基」は物事の土台や基礎を意味する
- 「元」は物事の始まりを意味する。
「経験をもとに」の「もと」は、一般的に「~基準に、~を参考に、~土台に、~根拠に」といった意味で使われているので、「経験を基に」と書くのが適切ですね。
「基に」と「元に」の例文
- 経験を基に
- 知識を基に
- 体験を基に
- データを基に
- 火の元に注意する
- データを元に戻す
- 本を元に戻す
- 話しを元に戻す
「経験を元に」も間違いではない
ただ、「経験を元に」が絶対にダメなのかというと、そうとも言い切れません。
例えば、「この経験をもとに本を書く」といった場合、「この経験を土台(基準)に」という意味なら「この経験を基に本を書く」が適切ですが、
「この経験を始まり(出発点)として」という意味で「もと」を使うのであれば、「この経験を元に本を書く」でも正しいことになります。
「実話をもとにした~」といった表現も、「実話」が“始まり”だと考えれば「実話を元にした本」や「実話を元にした映画」も間違いとはいえません。
このように、「もと」を漢字で書く場合のルールはかなり複雑というか、明確に定まっていない部分もあるので一概に「基」が正しくて「元」が間違いとは言い切れないんですね。