北海道の中南部にある「苫小牧市」ですが、この「苫小牧」なんて読むのかわからない…という方もいるのではないでしょうか。
そこで、当記事では「苫小牧」の読み方を解説していますよ。
「苫小牧」は「とまこまい」と読む
苫小牧ってとまこまいって読むの知ってた?ずっと"こまこまい"やと思ってた。漢字変換されんから調べたら読み方が違ってた。35年生きてきて今知った。
— あんちゃん◎ (@1219_0618_177) August 15, 2023
「苫小牧」は「とまこまい」と読みます。
なんか独特な読み方だな…と思った方もいるかもしれませんが、この「とまこまい」はアイヌ語に由来しています。
昔は苫小牧川が流れる一帯を、アイヌ語で「マコマイ(山奥に入っていく川の意味)」と読んでいました。
そして、沼があった旧樽前山神社付近をアイヌ語で沼を意味する「ト」の字をつけて「ト・マコマイ」と呼ぶようになりました。
これが苫小牧(とまこまい)の地名の由来です。※地名の由来は諸説ありますが、この説が最も有力です。
「苫小牧」は「苫小枚」の書き間違いから生まれた!?
苫小牧の「牧」が「枚」の書き間違い説がTLに流れてたけど、ずっと「牧」に「マイ」という読み方があるんだと思ってた。
— こっち🎄🎉 (@kotchi_dolphin) December 16, 2020
「とまこまい」がアイヌ語に由来しているのはわかりましたが、なぜ「とまこまい」を「苫小牧」という漢字にしたのでしょうか。
「苫小牧」の「牧」を「まき」ではなく「まい」と読むのはいささか不自然な気がしますよね。
調べてみたところ、なんとこの「苫小牧」は当時の役人の方の書き間違いによって生まれたという説があるんです。
1874年にそれまで使われていた「苫細」の漢字表記を変更する際に、本当なら1枚の「枚」を使って「苫小枚」とするところ、
書き換えを担当した役人の小牧昌業さんが、間違って普段書き慣れている自分の名字の「小牧」を記入してしまったことから「苫小牧」になったらしいです。

まとめ
本記事のまとめ
- 「苫小牧」は「とまこまい」と読むのが正しい。
- 「とまこまい」は「沼、山奥に入っていく川」を意味するアイヌ語の「ト・マコマイ」に由来している。