「電話をかける」は日常的に使われる表現ですが、いざ「電話をかける」のかけるを漢字で書くとなると、なんて書けばいいのかわからなくなりませんか?
そこで、本記事では「電話をかける」は漢字でどう書くのか、詳しく解説していますよ!
「電話をかける」のかけるは「掛ける」と書くのが一般的です
もしかして、架電ていう言葉があるのだから、電話を「かける」の漢字表記は「架ける」が正しいのかな?
— ウェハース担当UDN (@kama_AGE) June 3, 2021
まず結論をいうと、「電話をかける」のかけるは「掛ける」と書くのが一般的です。
広辞苑で「掛ける」を調べると、用法に「電話を掛ける」とあります。なので「電話を掛ける」と覚えておけば間違いないですよ。
ちなみに「掛ける」にはさまざまな意味で使われますが、「電話を掛ける」の場合は『ある作用を相手に向ける。施す。』という意味合いで使われます。
「電話を掛ける」
「催眠術を掛ける」
「夜襲を掛ける」
「話し掛ける」
上記は『ある作用を相手に向ける。施す。』という意味で掛けるという漢字が使われるんですね。
「電話を架ける」でも間違いではないが一般的ではない
電話を「かける」に当てる漢字は「掛ける」と「架ける」が最近はあるのですけれど、電電公社では「架ける」というのは使ってなかったように思うのですが。最近は「架電」ともいうので少々違和感があります。
— 𝙆𝙞𝙈❕(手洗い・マスク・引きこもり) (@ktwit142) February 9, 2023
「電話をかける」のかけるは「掛ける」と書くのが一般的ですが、「架ける」という漢字を使っても間違いではありません。
「電話を架ける」の由来ですが、架電(かでん)という言葉からきています。
架電(かでん)という言葉は、電話をかけるという意味で元々は法律の分野で用いられていました。
昭和40年代には、裁判文書等に(架電という言葉が)用いられるようになる。以下は、判例集で検索できる使用例のなかで最も古いもの。
『思案に余つた原告は同日午后四時三〇分頃その場から岐阜相互銀行従業員組合出身の全相銀連執行委員長Qに架電し、事情を報告して指示を仰いだところ』
現在では、裁判の判決文では架電(かでん)という言葉は使われず「電話をかける」という言葉が用いられるみたいです。
ただ、コールセンターなど一部企業では今でも架電(かでん)という言葉は使われています。
例えば、「先ほど電話した件について」を「架電の件」でと言ったりします。業界用語として残っているんですね。
まとめ
ココがポイント
- 「電話をかける」のかけるは「掛ける」と書くのが一般的。
- 「電話をかける」のかけるは「架ける」と書くのも間違いではない。
- 「架ける」は元々判決文などで使われていた「架電」からきている。
- 「架電」は現在でも業界用語として、コールセンターなどで使われている。
