「話をはしょる」など、日常会話でも使うことの多い「はしょる」ですが、この「はしょる」は方言なのでしょうか?
気になる方のために当記事では「はしょる」は方言なのか標準語なのか、意味も詳しく解説していますよ!
「はしょる」は方言ではなく標準語!
「はしょる」って使うよね?
正しい日本語ではないというか方言と言われればそうかもって気がしてきた— エアリー (@zouragi_airry) July 28, 2023
まず結論をいうと「はしょる」は標準語です。方言ではありません。
「はしょる」は「端折る(はしおる)」という言葉が変化したものなんです。
「端折る」の意味は広辞苑に以下のように書かれています。
(ハシオルの転)
①和服の褄つまなどを折りかかげて帯に挟む。おはしょりにする。誹風柳多留8「―・つたりおろしたりする御見合」
②はぶいて短く縮める。省略する。簡単にする。「話を―・る」
女性が着物を着た際に、帯の下線から出る着物の折り返しの部分のことを「御端折り(おはしょり)」と言います。今でも着物の世界ではよく使われる言葉なんだとか!
元々は「端折る」は女性の着物の褄・裾を折り上げて帯に挟むことを意味したのが、派生して「省略する」「簡単にする」という意味でも使われるようになったんです。
そして、日常会話で「端折る(はしおる)」が頻繁に使われるようになったために、より言いやすくくだけた表現の「はしょる」に音が変化していったんですね。
まとめ
本記事のまとめ
- 「はしょる」は方言ではなく標準語。
- 女性の着物の褄・裾を折り上げて帯に挟むことを意味する「端折る(はしおる)」の音が変化して「はしょる」になった。