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「うる覚え」は気持ち悪い?関西の方言なの?

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「うる覚え」と言う方がときどきいらっしゃいますが、それを聞いてなんだか気持ち悪い…と感じる方も少なくないみたいです。

なぜなら「うる覚え」ではなく「うろ覚え」が正しい言い方であって、「うる覚え」は誤用じゃないか!と考える方が多いからです。

そもそもですが、「うる覚え」は本当に間違った日本語なのか、それとも実は間違ってなくて関西とかの方言なのでしょうか?

気になる方のために当記事では「うる覚え」は日本語として正しいのか、どこかの方言なのか、調べてみましたよ。

 

「うる覚え」は「うろ覚え」の誤用である可能性が高い

 

まず結論からいうと、「うる覚え」は「うろ覚え」の誤用である可能性が高いです。

そもそもなぜ「うろ覚え」と言うかといいますと、「うろ=空洞」からきており、虚・空・洞の字が語源となっています。

あいまいにしか覚えていないということを、空洞を意味する「うろ」を使って「うろ覚え」と表すんですね。

一方、「うる覚え」の「うる」にはなにも意味がなく、そのような日本語は存在しません。

いくつかの辞書には「うる覚え」は誤りと記載されていることからも、「うる覚え」は「うろ覚え」の誤用である可能性が高いでしょう。

 

「うる覚え」は関西や茨城の方言?

 

ネットで調べてみると「うる覚え」は関西や茨城の一部で使われている方言という情報が出てきます。

「うろ」が訛って「うる」になり、結果として「うる覚え」になったという説ですね。

ただ、この方言という説には決定的な根拠がなく、ほんとうに関西や茨城の方言なのかというと、なんとも言えないです…。

それよりも、「うる」の字が「うろ」の文字や音に似ていることから、間違って「うる覚え」で覚えて使っているという説のほうが腑に落ちます。

実際、「うる覚え」は方言ではなく「うろ覚え」の言い間違いと考える方のほうが多いです。

雰囲気を「ふんいき」ではなく「ふいんき」と言い間違えてしまうのと同じ現象な気がしますね。

 

まとめ

 

「うる覚え」には大きく分けて以下の二つの説があります。

 

  • 「うろ覚え」の言い間違い。「うる」の字が「うろ」の文字や音に似ていることから生じた。
  • 関西や茨城の一部で使われている方言

 

関西や茨城の方言であるという説はあまり有力ではなさそうで、「うろ覚え」の言い間違いという説のほうが有力です。

なので、よほどこだわりがあるというひとじゃなければ「うる覚え」は使わないほうが良さそうですよ。

 

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