「○○になる可能性がある」といった意味を表現したいときに使用する「なり得る」。
普段の会話ではあまり使うことはなく、どちらかといえば小説や小論文などの書き言葉で使用することが多いです。
さて、そんな「なり得る」ですが、「なりえる」と読むのか「なりうる」と読むのか悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
そこで当記事では「なり得る」の正しい読み方について詳しくまとめましたよ。
「なり得る」は「なりえる」と「なりうる」どっちも正しい!
「なり得る」ってなりうるって読みたい なりえる…………なんかバカっぽい気がする……………
— はる (@XIV_HAL_shtol) September 26, 2023
まず結論からいうと、「なり得る」は「なりえる」と読んでも「なりうる」と読んでもどっちでも正解なんです!
「なりうる」のほうが古く格式ばった言い方
では、「なりえる」と「なりうる」にはどんな違いがあるのかというと、「なりうる」のほうが古く格式ばった言い方になります。
文語では「得る」は下二段動詞「う」だったので、もともとは「うる」と読んでいました。
それが、現代になるにつれて下一段化して「える」と読むようになっていったんですね。
文法的にどちらが正しいということはなく、「なりえる」と「なりうる」どっちの読み方でもかまいません。
いまでは両方の言い方が併存しているので、「なりえる」と「なりうる」あなたの気に入ったほうを使用するといいですよ!
まとめ
本記事のまとめ
- 「なり得る」は「なりえる」と「なりうる」どっちの読み方でも正解
- 「なりうる」は古語で下二段活用「得る(うる)」
- 「なりえる」は現代語(口語)で下一段活用「得る(える)」